カザフ民族の伝統文化で忘れてはならないのが、鷹狩りです。ただし、カザフ人たちはイヌワシを使います。狩りはキツネやウサギ、オオカミの毛皮を取ることを目的に古くから行われてきました。近現代になり、世界市場での毛皮の需要が無くなって行くに従って、鷹匠(鷲匠?)の数も減っていきました。しかし、民族の伝統文化が廃れていくことを避けるために、Altai Golden Eagle Festival(アルタイ イヌワシ フェスティバル)を2003年より始めました。民族伝統文化保護、新しい観光資源創設を目的として始まったフェスティバルです。10月に別旅行社によって行われるイヌワシ フェスティバル(2001年開始)と双璧をなしています。10月になるとバヤンウルギー-ウランバートル間のフライト本数が少なくなり、また、天候も不安定になりやすいなどあるため、弊社では9月中頃に開催するようにしております。
参加する鷹匠には参加費をお支払いし、もちろん、好成績者には賞金が渡されます。かつてであれば、イヌワシを所有しているのは年配者だけだったのが、このフェスティバルが回を重ねるようになって、多くの若い鷹匠が生まれ、参加するようになっています。
フェスティバルチケット収益がカザフ文化の維持、保護に役立ち、そして新しく担い手を産み出していることに我々は大いに誇りを持つと同時に、興味を持ってご来場くださる観光客の皆さんに感謝をしております。チケット代を払わなくても、現地に来れば観戦できるような形になっておりますが、趣旨をご理解くださった上で、どうぞよろしくご協力ください。観戦チケット代はわずかに30ドル(2日分)です。
フェスティバルは二日にわたって開催されます。午前中にイヌワシ競技、午後に騎馬競技です。
- イヌワシ競技初日は、岩山に留まっているイヌワシを鷹匠が呼び寄せて腕に留まらせるまでの時間を競うものです。
- イヌワシ競技二日目は、岩山に留まっているイヌワシを、鷹匠が引きずる毛皮などに呼び寄せる時間を競います。
- 騎馬競技は、ククパル、テンゲイルゥ、クズコアルが行われます。また、ラクダレースや即興歌競技(アイトゥス)も行われます。
- 会場にやってくる鷹匠たちは、その殆どが、カザフ伝統衣装を身にまとっており、カザフファッションコンテストも併せて行われています。
- 会場ではアルタイウリヤンハイ人(モンゴル民族)らによる弓競技も同時開催されています。
フェスティバルは毎年9/20前後の土曜、日曜の二日間にわたって開催されます。ちょうど日本ではシルバーウィーク頃になりますので、参加しやすいと思われます。
いままでに(株)風の旅行社さんがフェスティバル参加ツアーを企画されています。
●1日目 ●2日目 ●3日目 ●4日目 ●5日目 ウランバートルへフライト 上記日程は、ご希望に合わ ウランバートル到着時の空港 |
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